1. HOME
  2. ブログ
  3. ノロウイルスについて

ブログ

BLOG

ノロウイルスについて

福岡市ホームページによると、中央区内の保育施設で、複数の園児及び職員が嘔吐、下痢等の症状を呈しているとの報告があり、行政検査の結果、ノロウイルスが検出されたとのことです(令和7年1月21日感染症関係報道発表資料より)。 ノロウイルスは、感染すると激しい吐き気や下痢などの胃腸炎の症状が引き起こされます。冬期にはノロウイルスによる食中毒が発生することが多く、また、感染力が強く、10~100個のウイルスで感染が成立するといわれており、わずかな汚染でも食中毒、感染症を引き起こす場合があります。

ノロウイルスの症状
感染から24時間から48時間の潜伏期間を経て発症します。主な症状としては吐き気やおう吐、下痢、腹痛のほか、37℃から38℃の発熱などがみられます。通常は、これらの症状が1日~2日続いた後、治癒します。しかし、持病がある方、乳幼児、高齢者などは注意が必要で、特に乳幼児や高齢者は頻回に嘔吐することがあり、脱水症状を起こすケースもあります。

ノロウイルスの主な感染経路
(1)経口感染
ノロウイルスに汚染された食品を十分に加熱せずに食べた場合に起こります。
また、ノロウイルスに感染した人が調理した場合に、その人の手についたノロウイルスが料理に付着し、それを食べることなどによって感染する場合があります。
(2)接触感染
感染者の便やおう吐物から手や指にノロウイルスが付着することによって感染します。
トイレのドアノブなどを介して感染することもあります。
(3)飛沫感染
感染者のおう吐物の飛沫を吸いこむことで感染します。
(4)空気感染
ウイルスが付着したほこりを吸いこんだりした際に、口の中へノロウイルスが侵入し感染します。

ノロウイルスの予防
(1)調理について
調理に関わる方は、調理する場所にウイルスを持ち込まないようにする必要があります。ノロウイルスに感染した方が調理した食品を食べることで、感染が広がる場合もあり、調理に関わる方は、日頃から丁寧な手洗いを心掛け、腹痛や下痢などの症状があるときは、調理をしないことも必要です。
また、ノロウイルスは熱に弱く、食品に付着したノロウイルスは、中心温度85℃から90℃、90秒以上の加熱で死滅させることができます。煮物なら5分以上煮込む、電子レンジやフライパンで調理する際は加熱されている部分にムラが出ないように気を付けるなど、きちんと火が通すことで感染を予防することができます
2)消毒
ノロウイルスはアルコールが効きにくく、消毒がやっかいであるという特徴があります。身近でノロウイルスが発生した場合は、感染を広げないための対応が必要です。
感染した方が使用したものや、嘔吐物が付着したものは他のものと分けて消毒します。食器などは熱湯(85℃以上)で1分以上加熱するか、塩素消毒液(ハイターなど)に浸すことで消毒することができます。ドアノブや水道の蛇口、手すりなど手が触れるところを消毒し、その後薬剤をぬぐい取ります(腐食を防ぐため)。
(3)嘔吐物やおむつの処理
患者のおう吐物やおむつを処理するときは、使い捨てのマスクやガウン(大きめのポリ袋でも代用できます)、手袋などを着用し、ペーパータオルなどでおう吐物等を乾燥する前に拭き取ります。その後、おう吐物の付着していた場所を、浸すように塩素消毒液でふき取ります。ふき取ったおう吐物や手袋などはビニール袋に入れ、密閉して廃棄します。その後、換気を行い、終わったら丁寧に手を洗いましょう。

下痢やおう吐、発熱など、ノロウイルスによる食中毒と思われる症状がみられた場合には、速やかに受診することをお勧めします。ノロウイルスに感染していた場合、職場や学校に行ってしまうと、多くの人に二次感染を広げてしまう恐れがあるからです。
また、ノロウイルスは感染しても症状が出ない場合もあり、また、症状が治まってからもしばらくの間はウイルスが便から排出される場合があるので注意が必要です。

手を洗う、環境を清潔にするなど日頃から感染対策を心掛けましょう。

参考文献

政府広報オンライン「ノロウイルスに要注意!感染経路と予防方法は?」

国立医薬品食品衛生研究所ホームページ「ノロウイルス感染の症状と感染経路」

国立感染症研究所ホームページ「ノロウイルス感染症とは」